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I love you.

そうこうしているうちに、気付けば彼と知り合ってからもう1年以上が経った。彼と一緒にいるようになった頃は、なんとなく、まあいっかというような感じで、私にしてはとても珍しい形の付き合い方だった。それが知らないうちに大事な人に変わっていて、私自身がそのことに気付いたのは、日本に一時帰国する時だった。アメリカでは軽くお付き合いすることを"Date"と言い、それはよりフリーな関係上の付き合いで、お互いもそこまで執着しあわないというもの。そして"Committed Relation"というものがあり、これは1対1の真剣な交際となる。日本とは少し感覚が違って、Committed Relationになるには双方も慎重になるし、私達の年代ともなるとやはり結婚も考える。この2つの違いをもっとわかりやすく言うと、"I love you."を言うか言わないかで、アメリカ人といえば"I love you."を連発しているようなイメージがあったのだが、この言葉は私が考えていた以上に彼らにとってはとても深い意味の言葉らしい。日本で私は普通に「愛してる」という言葉を使っていたと思うし、そこまで意味を考えて使っていたわけでもないと思う。まあ、私は常に120%で人を好きになっていたので、愛していると思うのにも時間はかからなかった訳なのだが。NYに来て、こんな意味を知ってから、私と彼はどちらかというと"Date"に近い関係だと思っていた。私も彼も今のステイタスを確立することが先決で、特に彼の場合はGreen Card取得という果てしなく遠い夢を成就させなければならない。私も大学入学という目標を掲げている限り、彼との将来がどうこうよりも、とにかく自分の目標を達成させたい。つまり、私達にとって未来や結婚というものは今現在において、想像さえもできない。

ところが最近彼が「毎日会いたくなってきてて、やばい」というようなことを言い出し、とうとう"I love you."が解禁になった。彼が「やばい」というのは、やはり彼は移民で、抱えている物が多く、私のようなお気楽学生ではないので、恋愛に現を抜かして今やるべきことができなくなることを恐れているのだ。まあ、そうは言っても私達はもう充分に大人だとも思う。彼はこのまま邁進し続けるだろうし、来年には偽造結婚の計画もあるし(Green Card取得の為)、何かコトが上手くいかなくなったら、その時に2人で考えればいいのでは、と思っている。

今までの恋愛で、私は見事に「女として見れなくなった」というセリフを言われ続けてきたのだが、彼の中にはまず「女として見れない」というカテゴリーが無い。私は「女」以外の何者でもなく、それは全ての小さなことから始まる。事実として私が「女」である以上、彼は私をLady Firstで常にサーブするし、サポートする。もともとそういう文化を持って生まれている以上、私が「女」でなくなることは無いのかもしれない、と思う。昨日会っていても、今日もHugしてKissして「会いたかったよー」「大好きだよー」から始まる。それがずっと続いている。こういう行為は、普通に女として、とても嬉しい。そしてそれを自然にできることが素晴らしい。そういえば、日本に一時帰国した際に、男性の友人とお茶した時など、一歩下がってドアが開くのを待ったりしている自分がいて、「あ。自分で開けなきゃだ、日本だわ、ここ」と何度も思ったものだった。かといって、今更日本の文化をどうこう言うつもりも無く、ただ、単純に欧米の文化は私にとって、とても気持ちよく、嬉しいものなのである。彼らのそういう行為が、私を「女」として継続させてくれているのかもしれない。それと同じように、"I love you."という言葉は、想像以上にとても嬉しく、深く、重みのある言葉だった。
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by inBrooklyn | 2006-08-26 14:52 | love
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